チリの首都サンティアゴで泊まった宿はHostelling International Santiago de Chileだった。
チリの人々に聞きながら辿り着いた宿で、そばの宿も見たかったが見つからなかった。
ここで1週間くらい過ごしただろうか。
この宿は「地球の歩き方」に載っているらしく日本人にも数人出会った。
南米に来て、はじめて日本人に出会った。
確か7〜8人くらい出会っている。
私以外の日本人は全員ワン・ワールドという世界周遊券を持っていた。
1年で世界一周をしちゃうというあれである。
そして、その中の1人を除けば、イースタ島に行くか行って来たかの旅行人だった。
つまりはサンティアゴという都市はイースタ島に行く為に寄ったということだ。
サンティアゴの印象を聞くと、観るところが少なくつまらないと言う。
彼等は観光目的なのだから、そうなのだろう。
まあ、そうでもしないと1年で世界一周なんて無理だよなぁ〜とも思ってしまう。
その中に、2人の女性の旅行者がいた。
彼女たちは、なんと40日間で世界一周をしちゃうと言うのだ。
私は目を丸くして、彼女たちの話を聞いていた。
「インドのタージマハルでしょ、エジプトのピラミッドでしょ、ナスカの地上絵にマチュピチュ、ボリビアのウユニ塩湖・・・ここでは、勿論イースタ島。」
彼女達は全部の航空券を購入し、全ての宿を予約済みで、一カ所に長くても2泊しかしない。
ピンポイントで世界遺産の旅だった。
なんて言ったらいいのかわからないが凄かった。
凄い話を聞いた。
以前の私なら、「そんなの旅でもなんでもないよ。」とでも言いそうだが
その時の私は、そんな事が可能なのかと興味津々で聞いていた。
ただ、彼女達はそうとう疲れた顔をしていたのは事実だったし、彼女たちも正直疲れていると言っていた。
私は、「無理しないで。」とだけエールを送っていた。
彼女達は無事に世界一周ができたのだろうか?
できれば後日談も聞きたいものである。