“サワディカップ”!おじさんから挨拶されます。私も思わず、“サワディー!”と目を合わせます。ここは、大きな敷地に所狭しと屋台が並ぶナイトマーケット。私は夕食をどこで食べようか物色中です。その、おじさんのところでも、御多分にもれず、美味しそうな海の幸がズラーと並んでいます。もう、我慢できません。わりと小さめの魚を指差し「これを調理してくれたらいくら?」と聞くと、「50バーツ!」と威勢のいい声。「で、何匹で?」と、さらに聞くと、おじさんは10匹くらいわしづかみ。いやいや、そんなに食べれないよぅ〜と手を横に振りながら、そんじゃー、こっちの小さな魚は火がぼうぼう・・そうそう・・で、網ね、こう四角いやつ・・・ほんで、その上に魚をじゅー・・逆さにしてじゅー・・そう、焦げ目なんかつくっちゃってね・・あっ、塩を振らないとだめよ・・・あたりまえでしょ・・・こっちの切り身の魚はぐつぐつと煮て・・・そう、野菜もたっぷりと入れてカレーにしちゃって・・そうそう、ごはんも勿論ね・・・全部で50ね50バーツ・・そう、50バーツしか払わないからね・・・と、大袈裟なジェスチャーと擬音語を使って説明すると、おじさんはうんうんとうなずいてくれました。ところがしばらくして、出てきた2品はどちらも空揚げにされてしまいました。小さい魚は下味がついてそのまま、切り身のほうは野菜やらピーナッツやらがたくさんまぶされてきました。ちょっとがっかりしましたが、新鮮な魚が美味しくないわけはありません。量も、半端じゃなく多いんです。最後は喉に指で押し込んで、なんとか平らげました。
美味しい魚介類を50バーツ(140円くらい)で腹いっぱい食べたければ、迷わず、パラチュアップキリカーンに行きましょう!