チェンナイと言えばコリウッドということは前回でも述べたのだが、今回は、その拠点、AVMスタジオに行くことにした。
映画が面白くないのに撮影風景など見ても、仕方がないとも思ったが、他にやることを考えつかなかったので、行くことにした。
それは、チェンナイの中心から1時間バスに揺られていくところにあった。
入り口には警備のおじさんが立っており、何も聞かなくても道案内をしてくれる。
始めて入ったスタジオでは、椅子に座ったおじさんが話しかけているシーンだった。
なんの変哲もないシーンだが、カメラや照明、反射板や見事にしつらえたリビングルームを見ているだけで、映画の虫がうずいてくる。
次に入ったスタジオでは、あのダンスシーンを撮っている。
バーで酒に酔っている設定らしく、おじさん達はウィスキーの瓶を持ち、ふらふらと酔った踊りを披露してくれている。
そこに、女の子達の軽快なダンスがからみ、見ていて楽しい。
撮影関係者も、嫌な顔ひとつせず、よく見えるようにと、中へ中へと誘導してくれる。
インド映画の見せ場をたっぷりと堪能させてもらった。
他にも見て周ったのだが、大掛かりのものは解体していて、あまり撮影されていないようだった。
誰かのキャッチフレーズではないけれど、映画って本当に素晴らしいものですね。