ハンピの宿は名前がない。
個人宅を改造し、2部屋を貸しているだけの宿である。
しかし掃除が行き届いて、清潔このうえない。
部屋は広いし、ベッドには蚊帳がついている。
もちろん、大きなファンが天井からぶら下がっている。
そして、バスルームが広く、トイレが2つもある。
こんな、至れり尽くせりの宿が200ルピーと、破格の安さである。
リーラママは、いつも笑顔でこたえてくれる。
ここは、個人宅なので、隣に家族が住んでいる。
家族は、とってもフレンドリーで、気持ちのいい宿なのだ。
ハンピの宿は、どこも水準以上だが、8軒目でここに出会った。
珍しく、見ただけで決めてしまった。
私は、ママの名前をとって、リーラハウスと呼んでいる。