インドから郵便物を送ることは難儀である。
日本人が頭で考えることが、インドでは通じない。
今回も、日本に地図等を送る為、ビニールで3重に包み、大きなテープでビニールが見えないくらいに厳重に巻き固定させたものを郵便局に持っていった。
ところが、受け取ってもえらえない。
「マーケットに行って、梱包してもらってから来なさい。」と言われてしまう。
偶然にも郵便局のそばで、ダンボールと紐をゲットすることができたので、完全に四角く固定して持っていった。
それでも、受け取ってもらえない。
どうしてもマーケットの店に儲けさせないと受け取ってもらえないのだ。
しかたがないので、マーケットで梱包してもらった。
要するに、紙やビニールでは駄目なのだ。
布で梱包したものでなければ受け取ってもらえない。
日本人の感覚では、しっかりと固定してあれば、どの素材であってもいいと思うのだが、インドでは布だけなのである。
これは、どうしたことか・・・、私は暫くもんもんと考えていた。
さて、その梱包してもらった所で休んでいたのだが、流石に生地屋さんだけに布団が敷いてあって座り心地が良い。
暫くすると、客が来た。
サリー用の生地を買いに来たらしい。
次から次と、あらゆるところから生地が披露され、客が悩んでいる。
柄も色も違う生地が、客の足元で色華やかに舞っている。
そうしているうちに私にはチャイが振舞われ、お尻に根っ子が生えてしまった。
客は3つの生地を購入することになった。
梱包に20ルピーを費やしてしまったが、そのおかげで客がサリーを購入するところを一部始終見ることができた。
これは、郵便局に感謝するべきか・・・う~ん、どうも違う気がする。