ホーリー祭(色彩の祭)とは、最も熱狂的に祝われるヒンドゥー教の祭りだ。人々は互いに色水やグラール(色粉)を投げあい、冬の終わりを喜ぶ。
去年のクリスマスプレゼントに、おばあちゃんからもらった、ださいシャツを着るのには絶好のシチュエーションだ。色とりどりのグラールミサイルや爆弾を全身に浴びて、サイケな流行のファッションに様変わりさせよう。
この祭りの最中は、大酒を飲んで、バングラッシィやバングコーラーをやり、チャラスで締めくくる事さえも無礼講となってしまう。
以上は、ガイドブックから引用し短くまとめたものである。
要するにホーリー祭とは、楽団の後ろについて街を練り歩き、神に粉をかけ挨拶し、
ハッピィホーリーと言って、赤色のグラールを頭に振り掛けあい
ハッピィホーリーと言って、青色のグラールを顔に擦り付け合い
ハッピィホーリーと言って、黄色のグラールを手につけながら抱き合い
ハッピィホーリーと言って、緑色のグラールを足に振り掛け合い
ハッピィホーリーと言って、紫色のグラールを水で捏ねたもので顔中こねくり回される。
注:色、祝い方は人により違う
さらには、家々の玄関から、子供たちの水鉄砲の的になり、屋上からは容赦なく風船爆弾が投下される。
そして、知り合いの家々にお邪魔し、上記の事を繰り返し、菓子をいただく。
最後には、バケツといわずそこらへんの容器を各自がゲットし大きな水槽に溜めてある水を掛け合う。この容器の争奪戦と水の掛け合いで一番盛り上がっているのが、その家のお母さんであった。
当然、もう、誰だか判別できなくなり、皆ゾンビ化し、水をしたたせながら帰ることになる。
それだけれある。それだけが、抜群に楽しい。
誰もが子供のように無邪気になって、この祭りを楽しんでいる。
私も、このようなことにはすぐに順応しやすい性質だが、いくら顔を洗っても色が抜けなかったのは困った。そして、ひりひりと痛んでいる。