ようやくパキスタンビザをゲットできた。
嬉しい!
思えば、デリーに入った3月8日に日本大使館に行き、取得したのが15日なので、1週間もかかってしまった。
しかし、なんとか、不法滞在がまぬがれそうである・・・。
「デリーは冷たい。」と、ある人は言う。
「デリーの街並みは綺麗だが、面白みに欠ける。」と、言う人がいる。
「デリーは怖い。」と、ある女性が言っていた。
私は、パキスタンビザを取得するために、この街に戻って来た。
毎日の行動範囲は、パハールガンジ(ニューデリー駅周辺の安宿街)、コンノートプレイス(デリーの中心の商店街、そして、大使館通りに限られていた。
デリーという大都市をすべて歩くには、いったいどのくらいの時間必要なのだろう。
ここには、表もあれば裏もあるはずだ。
私は、とてもすべてを歩く気にはなれず、ただこの辺りにたたずむだけ・・・。
パハールガンジには、いつも埃とゴミが舞っている。
物売りの目は猛獣のように鋭く、狙った獲物にくらいついてゆく。
デリーは無数の断片に別れている。
その断片をパズルのようにはめていければ、この大都市が見えてくる。
私の中のデリーは、「疲れる」である。