ジャッキー・チェン!ジャッキー・チェン!
子供も大人も、私の顔を見ると、こう叫ぶ。
たぶん、私だけではないだろう。
東洋人は皆、ジャッキー・チェンにされてしまう。
インド以前は、中国人と日本人と韓国人は違う人種として扱われていた。
こちらが日本人だと言うと、彼らが知っている日本語で話しかけられてきたのだ。
ところが、インドからは日本人、中国人、韓国人は一緒になった。
たまに、分けられることもあるが、ほぼかたまりにして判別される。
もう、日本がどこにあるのかなどと聞くのが野暮だ。
ある人は、ヨーロッパの中にあるんでしょうと言ってのける。
まあ、だいたいが中国の中に存在していると考えられている。
そして、東洋人は全てがジャッキー・チェンになるのである。
ジャッキー・チェンは偉大だ。
こうまでして、皆の心を捉えている人物はいないのではないか。
知らなかった、ジャッキーが偉大だったことなど。
最初のうちは違うと反論し、正確なことを言って彼らをこんがらがらせていたけど、今は、私がジャッキーだとカンフーの物真似をしコミュニケーションをとっている。
いいじゃないか、彼らにはジャッキーが日本人だろうと韓国人だろうと、どうでもいいことなのだ。
そして、声をかけられると自然とカンフーの型をするようになっている。
あちょ~・・・あっ、違った。