ここはスペイン?
それとも、どこかのヨーロッパの町なのか・・・・。
クエンカの町並みを歩くと、スペインを歩いているように錯覚する。
白い教会がいくつも、町の中心でシンボリックに佇んでいる。
碁盤の目のように整頓された石畳の路から、ゴトゴトゴトと車が走る音が伝わってくる。
クラシックな外灯が、しっとりとこの町に馴染んでいる。
坂道からの景色は、まさにスペインだ。
雨上がりの歩道は滑りやすい。
うっかりと滑って転びそうになることもしばしば。
綺麗な町並みを歩いていると、ここがエクアドルだとは信じられない。
いや、私のエクアドルのイメージが偏見だらけだったのだろう。
残念なことに、決まって午後には雨が降り出し、夜までおさまらない。
今日も、雨上がりに濡れた歩道を歩いている。
濡れた石畳が、外灯に照らされて煌いている。
クエンカは夜にその美しさを増す。