家々の窓やドアは開けっ放しで、母親が揺り椅子に座り子供をだっこしている。
ほとんどの家には揺り椅子があり、この町を象徴しているかのようだ。
玄関わきで、揺り椅子に座っているおじさんが前歯のない笑顔で挨拶をしてくれる。
隣にはちょこんとチワワが座っている。
コロン広場のベンチは人々に埋め尽くされていて座れない。
オープンカフェではビールが次から次と運ばれている。
かかっているヘビメタが、町の雰囲気とはミスマッチ。
窓がないバスが町を走っている。
車内からはディスコと間違えるくらいの大音響で音楽が鳴っている。
ニカラグアのポップスなのか....。
中を覗くとおじさんとおばさんが笑いながら踊っている。
子供たちは窓から半身を乗り出して手を振っている。
陽気なバスだ。
グラナダの町はのんびりとした空気が流れている。
どのレストランでも肉を炭で焼いている。
その香ばしい匂いが食欲をかきたてる。
ここの肉は、私の胃袋を喜ばせてくれる。
スーパーは種類が豊富で安い。
気候もよく、宿も過ごしやすく、一泊75コルドバ(4USD)と格安だ。
1日1000円もあればらくらく過ごせてしまう。
ここにいる欧米人は長期滞在者が多い。
どのくらい滞在しているのかと、聞く方が野暮な気がする。
グラナダは、のんびりと過ごすにはとてもいい町のひとつだ。