うわーい!久しぶりのサンシャイン!!陽光がこんなに嬉しいものとは・・・上海を後にしてから約10日間、太陽を見なかった。Tシャツでは肌寒かったところから、何もしなくても汗ばむところへ来たのである。それだけで嬉しかった。
ハノイの街がどうなってるかなんてとうに忘れてしまってる私は、適当なところで降ろしてもらった。目の前にLITTLE HANOI HOTELの看板。LITTLEというのが、私らしいじゃないか。そのままそこに入って行き、中を見せてもらったら申し分ない内容(以前にハノイの宿は数件体験してるので、感覚が判っている)。6USドルである。正午の外は、ゆうに30度を越えている。荷物を持って宿を探す気はしなかった。
カフェで佇む。ハノイはノイジー。クラクションは鳴り止まない。バイクが縦横無尽に走り抜ける。ベトナムコーヒーを飲みながら、ハノイに来たと実感する時。自然と口元が緩む。この、うるさいハノイが大好きである。交差点にある、そのカフェから見えるハノイの息づかい、ニョックマムの匂い。人々から発せられる生活の声、バイクのけたたましい騒音とクラクションの嵐、その渾然一体となった場所、薄っぺらな躍動感が濃縮された街“ハノイ”を、目を細くしながら暫く眺めていた。