公園に行ってみる。日陰を見つけて座っていると、女の子が3人近づいてきて話しかけられる。最初は「何処から来たの?」とか「どこの人?」とか、ありきたりの会話から入るのであるが、最後には「ホテルでSEXしない〜。」である。おちおち公園でもゆっくりできない。目の前にバスが止まった。そうだ、バスでどっかに行こう。何処がいいかなぁ〜?そうだ、バイタク達がしきりに言っていたチョロン(中国街)に行ってみよう。その名も“ひまつぶし”という、日本人ご用達の旅行代理店からゲットした地図で場所を探してみる。ここから約5kmくらいか。大きな通りがフォングーラオの近くに続いており、その通り沿いのバス亭でしばらく観察する。45番バスが来る、続けざまに152番バスが来る。が、行き先を追うと152はすぐに曲がってしまった。さらに1番バスが来る。昇降が多い。96番バスも来たが、心はひとつ1番に決めていた。再度来たそれに乗り込んだ。価格も考えていたとおり2,000ドン(14円)、勘はピタリと的中した。そのバスはチョロンの中心にあるバンタイ市場で止まってくれた。市場はものすごく大きい。そこかしこに物が溢れかえっている。右を見ると生地屋が100軒はくだらない。左は靴屋がずらーと並んでいる。奥に行くと乾物屋が軒を並べている。こういうところにくると、何処に行けばいいか、どうすればいいのかわからなくなる。結局、とばくちをうろうろしていただけで出てきてしまった。この中華街は竜の噴水で迎えてくれるが、ハノイの繁華街に似ている。ハノイは中国に近いので中国人比率が高いのであろう。屋台でつまみ食いしようと値段を聞いてみると、高い。外国人価格であろう。値切るのも馬鹿らしくなって、そこを後にした。バイタクの勧誘も10mおきだ。やはり、観光地になってしまっている。ここでは楽しめないと思い、また、1番に乗り戻ってきた。