朝、目覚めれば、波の音が心地よく響いています。どのぐらい前だっただろう、波音で目覚めたのは。東の空はうっすらと明るくなっています。とても、気持ちいい朝です。この地に本をたくさん持ってきて読んでいられたら、どんなに幸せだろうなと考えます。食事は美味しいし言うことありません。
しかし、昨晩、町の端から端まで廻ってしまいました。ここは2時間もあれば、全て見て廻れるほどの小さな町です。食事をする以外にやることがありません。
チェックアウトをすませた私は、駅まで行き、チュンポン行きのチケットを購入していました。
汽車の中では、昨日助けてくれた車掌さんたちと再会しました。皆が笑顔で握手の後は、“おい、こっちで大丈夫かぁ”と、よってたかってからかわれてしまいました。そう、同じ番号の汽車に乗っていたのでした。