居眠りをしていた。
どこからか、手拍子とともに女性達の歌い声が聞こえてくる。
夢をみているのだろうか、その声がとても気持ちいい、そして、懐かしく感じる。
歌い声につられて目が覚めた。
あの光景がそこにある。
砂漠の木陰でジプシー達が歌っている。踊っている。
私も、手拍子をうち、踊りだす。
まだ、夢の途中なのだろうか、夢ならば覚めないでいて欲しい。
私の魂が踊りだす。
嘘みたいだ。
私は今、あのラージャスターンにいる。
ラクダに乗り、ゆっくりと砂漠を旅しているのだ。
トニー・ガトリフに感謝しよう。
あなたのおかげで、私の中の“音楽”が大きく変化した。
そして、その音楽に出会えた。
私の中で、魂の鼓動が聞こえてくる。
ラッチョ・ドローム!