まだ、イエメンの貨幣・物価に慣れていない。
インド、パキスタンでのルピーの感覚から、イエメンリヤルになかなか頭が切り替えられない。
それでも、空港で換えた50USドルが、今だ残っているのは物価が安いからだろう。
ようやく慣れる頃には、この国を出て行かなければならないような気がする。
いつもの事だ。
フルーツジュースが美味しい。
なんてったって、メロンが最高だ。
果実と少々の氷と砂糖だけで作るそれは、贅沢にもマスクメロンが使われる。
値段は1杯、50リヤル(30円)で、いつでも飲めるのが嬉しい。
お好みに合わせて、マンゴ、バナナ、ライム、ミックスなども揃っている。
レストランの食事は、名物サルタ(200リヤル=120円)がコタエラレナイ!
中華料理よりも強力な火で鉄鍋に入った具を焼く。
上にはチーズが盛られ、アツアツフウフウとお好みのパンでいただく。
ムタッパカ(卵お好み焼100リヤル)は、私のお気に入り。
他にもマハシと呼ばれる肉野菜炒めは、絶品で200リヤル。
チキンライスは、この旅の中で一番であろう。
なんといってもご飯が美味しい。
山なのに、海魚も豊富。
単純にタンドリーで焼いたタイは、久しぶりの海の幸に涙が出てくる。
ここに日本酒などあれば・・・・。
いやいや、妄想はやめよう。
それだけは逆立ちしても無理なのはわかっている。
チーズサンドイッチは30~50リヤル。
勿論、インドカレーも豊富にある。
パキスタンから入った私にはまさに天国のよう。
パキスタン料理は、油ギタギタで、どうしても口に合わなかった。
シャイ(紅茶・30リヤル=18円)は甘いが、スキッとしてイエメン料理によく合う。
炭酸飲料(30リヤル)はアラビア語でなんだかわからないし、色水みたいで美味しくは感じない。
ミネラルウォーターは、1リットルくらいが30リヤル。
インターネットは、1時間80リヤル(48円)と安く、スピードも速い。
ATMからは一部リヤルを引き出せる所があるが、私のカードでは出来ない。
その代わり、USドルは引き出せるので、今後の旅には助かるのである。
現金の両替所はそこらへんにある。
1USドル=200リヤル
宿は、3人でシェアして1人600リヤル(360円)のところに泊まっていたが、今日からはシングル800リヤルの宿に移った。
安いし、十分に清潔で今回の宿は趣もある。
情報ノートには、情報がみっちり書かれていて、今後の旅に役立つし、ガイドブックもある。
新市街も、楽しい。
交通量が多くないせいか、歩きやすいし、アラブ人は皆、親切。
それは何という食べ物かと首をつっこんで見ているだけで、食べてけ、食べてけと誘ってくれる。
それがたまにというのではない。今のところ10割の確率でそうなのである。
そして、人懐っこい。
なんでもかんでも声をかけてきては、握手を求められる。
男どもは、ほっぺにカートを詰め込んで膨らませている。
それを無理矢理すすめられるが、それだけはご勘弁を。
女性は黒いベールに包まれているものの、話が出来ないというわけではない。
好奇心旺盛な大学生からは、質問攻めにあうほどだ。
少し、ひとりで静かになんてことが許されない。
さあ、喉が渇いてきた。
美味しいメロンジュースでもやりに行こうっと。