バックパッカーたちが、安いツアーバスでプーノに行くため荷物をバスの荷台に積んでいるのを尻目に、私はカサ二に向かうローカルバスに乗り込んだ。
カサ二はボリビアの国境の町である。
私のボリビアーノは、もう僅かしか残っていなかった。
4ボリビアーノ(56円)で着いたカサ二で出国手続きを済ませ、歩いてペルーに入った。
ペルーのイミグレでは子供達が案内していて驚いたが、簡単に入国できた。
ペルーの国境の町ユングイヨは、チチカカに面したとてものんびりとした町。
ホステルの看板に心揺らいだ。
値段を聞くと10ソレス(360円)で、私が泊まったコパカバーナの10ボリビアーノ(140円)と比べると高い。
泊まろうかと悩みながらも、足はプーノ行きのバスが停車している方向へと進んでいる。
太陽が頭上に上り、ポカポカと暖かい日中だった。
バスの呼び込みにウィンクし、荷物をバスの屋根上に引き上げてもらう。
もう満席に近い状態だったので、目前のチチカカ湖に走った。
そして、3枚の写真を撮ってペルー側のチチカカ湖に挨拶をした。
バスは今にも出発するぞと空ぶかしを繰り返している。
私は待ってくれと叫びながらバスに飛び乗った。
プーノ行きのローカルバスは5ソレスで、コパカバーナからのツアーバスと比べても100円くらいしか安くない。
私みたいな物好きでない限り、ツアーバスを利用した方が快適だろう。